●なぜカキお好み焼きなのか・・・
「カキお好み焼きの5つの秘密」

@魔力

「カキお好み焼き」と聞くと、ほとんどの人が実際に食べたことがないため、初めて聞く「カキ」と「お好み焼き」の取り合わせに驚き、「どんな味がするのだろう、一度食べてみたい」とまるで催眠術にかけられたように強い好奇心を引き出す魔力がある。さらにカキは「冬季限定」であるため、「今、食べなければシーズンが終わってしまう」と焦燥感をあおる魔力もある。

A庶民性

カキ料理というと「カキ会席」や「カキ鍋」を連想するが、いずれも「高価」「酒席」といったイメージがして敷居が高い。しかし「お好み焼き」はおやつ感覚で楽しめる料理であり、値段も手頃で親しみやすい。若い女性や子どももお年寄りも、みんな一緒に普段着でおいしく楽しめる。

Bスロー性

お好み焼きはうどんと並んでいわゆるジャパニーズファーストフードの代表である。特にカキお好み焼きは生のカキを山盛りに乗せて焼くため、焼き上がるまで最低でも15分はかかる。昔ながらのお好み焼き屋で大きな鉄板を囲んで座り、じっくりとカキお好みが焼ける様子を眺めながら、気さくな女店主(「おねえさん」という。後述)と「日生弁」会話を楽しむ。このスローな時間の共有が郷愁や旅情をより一層引き立てる。

C産地ならでは

日生のカキは鉄板の上で焼いてもすぐには縮まない。殻をむいてからすぐに使うので、それは余分な水分を含んでいないから。そんなカキがお好み焼きの上に山盛りに乗って、「ウソーッこれだけ入ってこの値段!?」というよそでは真似の出来ない産地ならではのパフォーマンスが日生では楽しめる。

Dジューシー

 そして、カキお好み焼きを一口食べると口の中にパーッと広がるジューシー感。この一目惚れとも言える「衝撃」に誰もがヤミツキになってしまう。