エバシ園芸通信バックナンバー(0301〜)

 
エバシ園芸通信(030101Wed)
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◆園芸通信復活!改めて「土の力」に感動◆
 一昨年11月の自宅改修工事着手以来、休日はほとんど工事現場に入り浸り、やっと昨年6月に完成。ホッとする間もなく建築士会50周年記念「まちづくり国際屋台村in閑谷学校」の準備に奔走し、9月に何とか無事終了。10ヶ月ほど放ったらかしの畑は草原を通り越し「原野状態」。当然この間園芸通信も休刊、愛読者?の皆様より、数々のお問い合せをいただきましたが結局2002年は再刊できませんでした。
 しかし、秋口に「M子財務大臣」の英断で小型耕耘機の「新車」を購入、以来少しずつ「原野」の開墾を進め、やっと「畑のような」風景に復旧しました。先日、自分のこぶしよりも大きい秋ジャガイモを収穫し、あの草の下の土にこんな生産力があったのかと改めて感動しました。
 と言うことで、また今年からエバシ園芸通信を再開します。折々の話題や土の魅力等々(今年からはデジカメ画像付!)を、マイペースにお届けしたいと考えております。
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エバシ園芸通信030105(Sun/晴れ一時小雪)
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◆「新型」園芸通信の楽しみ方◆
 今回から再開する園芸通信では、世の中のIT化の進展に対応し、読者の皆様にこれまで以上にお楽しみいただくために、従来のダイレクトメール方式に加えてHPに掲載した画像を一体化することをで、我が家の園芸活動の悪戦苦闘の実態、野菜や草の生育状況、とりたて野菜のおいしさ等をよりリアルにお届けしたいと考えています。
 HPの構成は、「定点観測」「野菜の生育観察」「旬の野菜」「その他の話題」などのコーナーを設けて、少なくとも1ヶ月以内毎に畑の様子や収穫物をご覧に入れたいと思います。
 ただ、配信する側としては、「写真を撮る前に草を取らねば」などとついつい思ってしまうため、これまで以上にプレッシャーを感じるわけで、始める前からいつまで続くものなのかと不安に思ったり、こうして自らプレッシャーをかけることで草に立ち向かう気力を起こそうなどと考えたりしています。
 いずれにせよ、皆様方にはこれまで同様、私のくだらない取組に笑ってお付き合いいただければ幸甚ですので、何とぞよろしくお願いします。
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◆園芸仕事始めは、もちろん「草刈り」◆
 1月5日、正月休暇の最終日、この冬一番の寒波に見舞われたこの日、今年の園芸活動は我が家らしく草刈りから始めました。
 昨春に草刈り機でぐるりと一周して以来の果樹畑は、いつもの年なら夏場に空き地部分にサツマイモを栽培するものの、昨夏は忙しくて放置していたため、綿のような種を満載した草と野原を歩くと靴下やズボンにひつこくくっつく種を満載した草が胸ぐらいの高さで生い茂っている(実際は生い茂っていたがすでに枯れている)状態でした。
 また、部分的にはどこからか芝生の種が飛んできたらしく、サクランボの根本は芝生と草が入り交じっていたり、またある部分には真冬なのに牧草のような柔らかい青草が茂っていたりして、しばらく見ない間に草の植生が変化したことを感じました。
 さらに、住宅地の真ん中にあるこの果樹畑は、よその人から見ると放置された雑種地と思われたのか、道ばたの草の中からワンカップの空きカップとフタがざくざく出てきました。
 と言うことで、3時過ぎから、あたりが暗くなる5時過ぎまで、ひたすらエンジン草刈り機を振り回し、つれ合い(「妻」のこと)は草を熊手で草をかき集めるという、年に何度もない美しい夫婦(めおと)草刈り作業を行い、何とか平地が外から見える状態になりました。但し、強風吹きすさぶ中、草の種をまき散らしながらの伐採作業は、今年1年の草との戦いのタネを蒔いただけということでもありますが、なんじゃろーと今年の園芸活動がスタートしました。
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◆ウマにニンジン、イヌにもニンジン◆
 この日の朝、市の新春マラソン大会がありました。前日までは、絶対に出場しないと断言していた長男(小6・ウマ年)と次女(小2・イヌ年)は、「10位以内で5百円の商品券、5位以内だと千円、何と1位は2千円」という「ニンジン」をちらつかせた瞬間に態度を一転、何というか・・・いまどきこの程度の「ニンジン」で喜ぶウチの少年・少女はどうしたものか、親とすれば少し複雑な心境もしなくはないのですが、まあめでたく出場することになったわけです。
 と言うことで、冬休み期間中いつも9時か10時にならないと起きなかった2名が当日8時前には起床し、9時には寒風吹きすさぶ市の陸上競技場に。ここで「最低でも10位入賞」と軽く考えていた2匹(2名)の甘い希望は驚きとともに・・・と言うのも、例年この大会には同じ学年で20名程度の参加であったため、前年までの経験上少し頑張れば10位は軽いと考えていた長男の目の前に、黒山の人だかり・・・・今年から「参加無料」となったため、市内のスポーツ少年団の選手たちが一斉に出場し、長男の出場する「6年男子の部」は83名、次女の「4年以下女子の部」は38名に膨れあがっていました。
 さて、レースの方では、次女は最初「10位以内」をねらって力を使いすぎたために最後のトラック1周は足があがらない状態になっていましたが1.5kを完走し、「女子4年生以下の部」で28位。長男は、水泳選手で週5日泳いでいるので持久力はあるため、2kのマラソンの最後の100mまで7、8位あたりにいたのですがそこから3人に相次いで追い抜かれました・・・83名も出場した6年男子の結果はどういうわけか一向に張り出されない。結局1時間ほども寒風の中で待つ羽目になりました。
 その間、「10位以内」を逃した次女は、父親にまず完走賞として百円を約束させたあと、「お兄ちゃんが3百円で私は2百円でええわ、なあ寒いからもう帰ろう」と巧妙に価格交渉を仕掛けてきました。
 さて、待ちに待った長男の成績は「10位」。やはりウマはニンジンがぶら下がると力を発揮しました。
 と言うことで、長男は5百円、次女は百十円(消費税分として十円上乗せに成功)をめでたく獲得しました。

 
エバシ園芸通信030119(Sun/晴れ)
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◆人生ゲーム(030112)◆
 昨年末のクリスマス前。次女(小2)は、「水色の自転車をください」と想いを込めてサンタさんに手紙を書いたものの、したたかな彼女は「でも自転車が無理だったら、人生ゲームでいいです」とちゃっかりと第2希望も書いておいたため、キッチリクリスマスの朝に最新の人生ゲームを手に入れました。
 正月に、いとこ9人が人生ゲームを行う端で飲んでいると、「ちぇっサラリーマンか」とか「ええやんボクはフリーターや」とか「あー失業した」、「また借金やー」等々、まるでシャレにならない言葉が飛び交いました。
 正月第2週の3連休、長男(小6)と次女の3人でとあることをかけて人生ゲームをしました。
 かけの内容は、長男が勝つと私が長男と将棋をする、次女が勝つともう1回人生ゲームをする、私が勝つと畑で1時間働くというものです。結果は2度とも次女が勝ちました。
 私としては、昔の人生ゲームのゴール地点の「借金でどうにもならなくなった者は人生最大の賭をして、夢破れ、貧乏農園で働く」というストリーのパロディを狙っていたのですが・・・。
 でも前号にも登場したウマ年男とイヌ年女は、久々にゲームで遊んでくれた父に敬意を表して、昼からの半日果樹園の手入れを手伝ってくれました。
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◆とんど(030115)◆
 小正月のこの日、当地では今年一年の豊作や無病息災を願って、八幡宮の境内で早朝に「とんど」を行います。岡山方面では「どんど焼き」等とも言われていますが、当地では7、8m程もある青竹を中心に建てて、その周りに円すい状に藁や正月の飾りなどを4、5m程くみ上げたもので相当大型のモノです。
 地区の住民はとんどの火に当たるとカゼをひかないとの言われもあり、皆まだ薄暗い早朝から神社に詰めかけます。が、実はもう一つお目当てがあります。それは、とんどが一段落し、ちょうど夜が明ける7時頃、境内に組まれた櫓から紅白の小餅がまかれます。これを老若男女が奪い合って帰るというのが地区の人々の楽しみになっています。
この日も徐々に空が明るくなり、いよいよ餅まきがはじまるなあと思い眺めていると、背後を突然消防団の人がホースを抱えて走り始めました。数人が向こうの方で神社の屋根を眺めているので行ってみると、なんと檜皮葺の本殿の屋根から赤い炎がチラチラ上がる様子が見えました。屋根の炎は消防団の放水が始まるとすぐに消えましたが、白い煙は家に帰るまでずっと上がってきました。
 翌日の新聞情報によると屋根の50?を焼いたそうです。 この日は夜通し風が強く、明け方も突風が幾度となく吹いていました。「風の強い日にたき火をするな」ということとあわせて、建築行政に携わる者としては、不燃材料である瓦の部分には着火せず、可燃の檜皮に着火した様子に直面したため、やはり屋根材の不燃化は防火に有効であることを思い知りました。
いずれにせよ、大きな被害も混乱もなくて何よりでした。 さて、餅まきの方ですが、背後で消火活動が行われている中で、もちろん予定通り行われました。
 数年前までは1月15日は成人の日で休日だったため、餅拾いもかなり競争率が高かったのですが、15日が平日になってからは人出が4、5百人程度になったため当たりがよく、我が家では参加5名で21個を獲得しました。
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◆今週の画像◆
 とても寒い日が続きますが、それでも少しずつですが春が近づいています。そんな春の予感を見つけてください。
http://www3.ocn.ne.jp/~ebaba/engei_gazou.htm
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エバシ園芸通信030211(Tus/雨のち曇)
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◆隣保の葬式◆
 隣保(りんぽ)とは、隣組(となりぐみ)とか株内(かぶうち)などと同じ意味で当地で使われており、地域の最小単位として、当地では自治会の回覧板やチラシの配布等を行っています。我が隣保は、かつて15戸ほどありましたが現在は10戸に減っていますが、今でも隣保の機能として健在なのが「葬式の運営」です。
 この隣保で1月30日(木)の未明に78才のおばあさんが亡くなりました。たまたま我が家が今年班長をしているため、早朝に家族から知らせを受けるとすぐに全戸に連絡を取って集合をかけ、葬式の段取り等を話し合いました。このような場合、10戸の家から原則夫婦2名が手伝いに出ます。この場合、男性は「帳場(ちょうば):会計事務や渉外を担当」、女性は「まかない:食事や買い物を担当」と明確に役割分担がなされます。
 私も仕事を半日で切り上げ、午後から「帳場(ちょうば)」の一員になりました。隣保で葬式をするのは約6年ぶりで、だいたい忘れた頃に巡ってくるため、前回の葬式の会計帳などを見比べながら、役所の手続き、お寺の手配、駐車場の確保、通夜、葬儀の段取り、家族や手伝いの人の食事の段取り等々、様々な準備を進めていきます。とはいえ、最近はどの家も葬儀屋が入るため、祭壇のセットや告別式の司会等はプロが行い、また会食の食事も仕出し屋を使うため、帳場もまかないもかなり省力化されています。
 ただ我が隣保は、男手が少なく、この日帳場を務めたのは男性4名でした。
 葬儀は翌31日(金)で、近くの集会所で行われました。地域の中で行うため、手押し車のお年寄り等もたくさん参列されていたのが印象的でした。
 一連の儀式が終わり、家族や親戚の方々の「精進落とし」の会食が済んだあと、隣保の者一同で当家を訪れお経を上げた後、隣保の「精進落とし」をして、2日間にわたった「行事」は終わります。
 この「精進落とし」が、いわゆる「打ち上げ」のようなものになり、今回も「おばあちゃんの供養やからにぎやかにしてあげなあかん」と言いながら、結構盛り上がりました。
実は、我が隣保は「男性が早死にする通り」とささやかれるほど、男性の平均寿命が短く、ここ30年を振り返っても4名が50才代でなくなっています。ちなみに、この日の時点で男性の長老は、入院中の61才の向かい家のおじさんでした。
 この夜もそういう話しになり、長生きをするには目標がいるということで、「男が75才、女が85才まで長生きしたら隣保で御祝いをしよう」ということが隣保全員一致で決まりました。
 78才のおばあさんがこの隣保に残したものは、この「長生き御祝い制度」でした。
2日後、日曜日(2月2日)の早朝、向かいの家の61才のおじさんが亡くなったと、ご家族から電話がありました。かねてから病状が思わしくない様子は感じていましたが、前々日のおばあさんの葬式におじさんの奥さんが手伝いに来られて、気丈に働かれていたのでそんなに急なことはないと隣保一同考えていた矢先のことでした。
 なくなったおじさんは、私自身も小さいときからよく声をかけてもらいかわいがってもらった記憶があり、また我が子を含め町内の子どもたちにとっては盆踊りの太鼓や祭の屋台の太鼓の先生で、本当に親切に細やかに指導してくれたおじさんでした。
 葬儀は2月4日(火)になりましたが、「こんなことが立て続けにあるとはと・・・」言いながらも隣保一同、再度準備に取りかかりました。気の毒なことですが、先日葬式をされたばかりの家からも、手伝いの申し出があり出ていただくことになりました。
 今回の葬儀では、喪主になる息子さんが地区外に出ていることや、隣保での葬式の連続に御家族が気を使われたのか、我が隣保ではじめて、当地区から離れた「メモリアルホール」で葬儀をされることになりました。
準備をする帳場としては、何かと行き届いた「ホール」での葬儀は非常に手間が省けたのですが、離れたホールでは車を運転できる人しか告別式に参列することができない、食事や供え物などはすべて「ホール」を経営する会社のものしか使えない、地元でするよりはかなり経費がかかるなど、一方で大きな「制約」があることも見て取れました。実際、この日、葬式の1時間前ぐらいに、一人のおばあさんが我が町内に歩いてきて、「葬式はどこ?」と聞いて「メモリアルホールや」と答えると「歩いて行く」と言い出したので、あわてて隣保の人が車で乗せてきたという一件がありました。
 告別式の後、帳場(この日は我が家の居間)に帰って、香典の集計や会計の事務をしながら、男衆ばかりで語り合ううちに、自分たちの親や自分の葬儀を想いながら、「やはり隣保で皆に世話になって葬式を出そう」という方向で意見が一致しました。「そのためには、よう(十分に)息子や娘にゆうとかなあかんで」とか「跡とりに隣保の葬式の研修をさせとかなあかん」などと言い合いました。
 隣保で2つの葬式が続けてあり、双方のやり方を見比べた結果、私自身「地域で葬式を出す」ことや「葬式を任せられる隣保がある」ことが、これからの超高齢社会では大きな「幸せ」であり、「安心」になるのではと感じました。
 高齢者となっても地域の中で顔見知りと出会いながら生活し、亡くなった人を残った人が見送る中で、自分の時にも同じように皆に見送られながら行くのだという「安心」のようなものがそこにあるのではないかと思いました。
 我が町内では、今集会所の移転・建て替えの話がありますが、葬式のしやすい集会所にするよう提案しなければと、そして、小学校区レベルで元気な高齢者などによる「葬儀支援NPO」なるものがあればいいなあと思った次第であります。
 末筆ですが、この度お亡くなりになった2名の方々のご冥福を心からお祈り致します。
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◆園芸活動◆
2/8  耕耘機、小松菜種蒔き
2/11 ジャガイモ植え付け、レタス・ブロッコリー種蒔き
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(おまけ)こんな「遊び」もしています。よろしければご覧下さい。
今が旬!カキお好み焼きHP
http://www3.ocn.ne.jp/~ebaba/kakiokonomi_1.html
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エバシ園芸通信030505(Mon/晴れ)
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◆EW(エンゲイウィーク)◆
それにしても、これだけ晴天続きのGWも珍しい・・・五月晴れのこの3日間、子どもたちはそれぞれスポーツクラブ(長女・高1・硬式テニス、長男・中1・水泳、次女・小3・バレーボール)に所属し、GW中も大会や練習へ出かけてしまい、「どこかへ連れて行け」とせがまれることもなくなりました。
 夫婦2人で昼食の食卓に着くと「これって老後の生活?」と顔を見合わせる始末。妻は「子どもがいないと寂しい」と言っていましたが、私は「これで思う存分好きなことができる」と満更でもない気分でした。結局「畑」「パソコン(HPづくり)」「魚釣り」の3日間でしたが、特に園芸活動はここ数年のうちでは一番好調ではないかと自己満足しながら、夏野菜の植え付け、施肥、草取りに励みました。
 真夏を思わせる青空の下、日中園芸で汗を流してから、イチゴ、サニーレタス、エンドウ、アスパラガスなどの産地直送野菜と冷たいビール、私のGWは「これやがな!」って感じです。
◆園芸活動近況◆
4/19 シシトウ、キュウリ、トマト苗定植
4/26 ピーマン、ナス苗定植、ゴボウ、サラダ菜、ニンジン種蒔き
5/3 三度豆、中国野菜苗定植
5/5  草刈り、堆肥づくり
◆園芸通信画像帳ホームページ◆
 ところで、下記アドレスの「エバシ園芸通信画像帳HP」はこの通信とは別に毎月1回改訂しています。特に「定点観測」をご覧いただくと、季節の移り変わりを楽しんでいただけると思います。5月の写真では、そこら中に草が生えてきたことがおわかりでしょう。 http://www.geocities.jp/kakiokonomi/engei_gazou.htm
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◆種ガキの取付作業見学とエビオコ・アナゴオコ調査◆
 そもそも、カキお好み焼きをこれだけ研究しているのに、肝心のカキがどうやってできるのかを地元日生の研究会会員も会長である私もよく知らないとは・・・、またこの冬のカキオコブームで一儲けした?(と思われる)日生のお好み焼き屋のおねえさん(女性店主の意)たちは、カキがシーズンオフとなった今、「ポスト・カキオコ」の研究開発に取り組んでいるらしい・・・ということで、4月27日、日生カキお好み焼き研究会の研究活動として、「種ガキの取付作業見学」と「エビオコ・アナゴオコ調査」を行いました。 前年の6月末頃、カキは卵からかえり幼生となって海中を漂流しますが、その時期に針金に通したホタテ貝の殻を海中につけると、カキの幼生が貝殻につきます。それを次の年の春まで海中で育てたものが種ガキで、直径10センチ余りのホタテ貝の貝殻に直径2センチ程の小さなカキが数個着いています。
 この種ガキを海から引き上げて針金から外し、今度は1枚1枚細いロープに30センチ程度の間隔で結びつけるのが今回見学した作業です。日生ではカキの生産が終わる4月初めから始まるそうで、取り付けられた種ガキは早速沖合のカキいかだに運ばれて、海中に吊されていました。秋(11月)になると、1枚のホタテ貝の殻から4、5粒のカキが穫れるそうです。
 こうした話しを居合わせた漁師のおじさんに聞いていましたが、カキの生育には、何より自然の山野から流れ出る栄養たっぷりの雨水が一番良いそうで、日生のカキは赤穂を流れる千種川の水で育つのだと聞きました。思わぬところで、自然はキッチリ結びついていると感心しました。
 この見学の前後に、日生のお好み焼き屋3軒をハシゴしました。エビ、イカ、タコ、豚肉の入った「ミックススペシャル」、エビ入りお好みの上にきざみノリの乗せた「えびお好み焼き」、ネギ焼きの上に新鮮なアナゴが2本半分入った醤油味の「アナゴお好みの焼」など、ビールとの相性を検証しながら「調査」しました。
 「カキオコ」ほどのインパクトはないものの、新鮮な海の素材が豊富な日生ならではの「味」が楽しめました。
 店のおねえさんたちの話しでは、「エビが安くなる夏場には、もっと思い切ったエビオコができる」と言っていました。
 この日の調査の様子など、下記の「カキお好み焼きHP」をご覧下さい。
http://www.geocities.jp/kakiokonomi/kakiokonomi_1.html
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◆編集後記◆
 前号(030211)の園芸通信後、結局3ヶ月が過ぎました。 園芸活動は土日にそれなりに続けていたのですが、2月下旬から3月末までは、町内自治会会計の決算期で総会資料づくりとこの冬大ブレークした「日生カキお好み焼き研究会」の研究活動がカキシーズンの大詰めまで忙しく、4月になると土日に地域行事が目白押しで「飲んでいる日」が多く、園芸通信(パソコン)まで手が届きませんでした。今度はいつになるのだろう?と自分でも自信がありませんが、次号では「ジャガイモの豊作」をお届けしたいと思っています。
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エバシ園芸通信030707(Mon/雨のち曇)
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◆(上の句)夏草や・・・◆
 (下の句)毎週出歩き 火だるまに
今年は、春先から6月中旬までほとんど毎週少なくとも1回は畑に出てきました。「子どもと野菜は手をかければかけるだけよく育つ」とは言ったもので、我が家の菜園ではここ数年のうちで一番の豊作となり、中でもサラダ菜系と三度豆は収穫が間に合わないほどで、最近では滅多になかった「穫れすぎるので食べるの手伝って」と言いながら近所や知り合いに配ることも久々に経験出来ました。
 ところが、6月下旬から2週連続の土日外出、草の種がいっぱいの畑に梅雨のうるおい十分の畑はどうなるか・・・・・
 野球に例えると、ここまで先発投手の力投で6回まで3対1でリードしてきたにもかかわらず、7回突然投球が乱れ「火だるま」となり、一気に10点を奪われたような状態、いわゆる「手の付けようがない」草だらけの畑に約3週間で変身しました。
 しかし、このように敗戦濃厚でも、ベンチのM子監督は火だるま(草だらけ)の畑は気にも留めず、草むらの中から食べられそうなものを採取するという作戦「採集農法」に活路を見いだし、結構それなりに食卓には新鮮な野菜が並んでいる状況です。
今週末こそ、失地回復というか、一からのスタートというか、起死回生の逆転勝利を目指して汗を流そうと思っています。
 ちなみに、まだ調子の良かった時期の畑の様子は次のホームページでご覧下さい。
http://www.geocities.jp/kakiokonomi/engei_gazou.htm
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